歴史の授業は自分にとって
国語とか数学と違って、自分の人格形成に大きく影響を及ぼしたことを思い出す
問題児クラスを担当することになった教師歴20年の女性
彼女が行った授業の内容はアウシュビッツ等の収容所にいた子どもや青年について考え、発表するという議題
完成されきってない映画という感じ
脚本の粗い部分が目立つ 細かい描写の省き方などが
それでも、現実に蔓延る差別問題とナチスによるユダヤ人大量虐殺とをうまく擦り合わせる
移民国家であるフランスならではの作品
学生時代に日本史や世界史を勉強していた時、この映画と同じ感覚に陥ったことがある 現在では想像もできないような酷い歴史を目の前にして
実際に原爆ドームや資料館に足を運んで
理解したら次は、怒りがやってくる
そして怒りから絶望に変わる
でも今思えば、学校の授業は概ね理解して終わりだったなと
今作の教室みたいに自分達の文や声で発信していくことの方が、テストや偏差値に執着する社会よりよっぽど良いと思った
そうだから学校の勉強がずっと苦手だった
