Moomin

僕はイエス様が嫌いのMoominのレビュー・感想・評価

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
4.2
キリスト教に触れる少年

実家に帰った先の学校がキリストの学校で
願うことで何かが叶うことはあるのか

宗教に触れる少年という枠組みでは
『その手に触れるまで』を思い出す
子供の純粋さの中にある不安定さが危うくなるような作品
転校してすぐのキリスト文化に対する怪訝そうな表情や行動が繊細に現れていて素晴らしかった
小さな演出も後に上手くまとめられていて無駄のない構成
特に主人公の病院帰りのシーン
セリフも何もなくただ走る姿がとても印象的
子供ながらに自分の中で噛み砕ける感情を探し迷う姿が、言葉にはならないあの時の感情が蘇ってきた

物語後半になってとてもカメラ位置が変わって狙いなのかよく分からなかったが
今までの固定された画角からヨリが増えたり、より上からの目線になったり
変化が映像に出る面白さが良かった

友人のお母さん
いつも笑っていて美しくて綺麗で
そこからの怪演…凄まじかった
Moomin

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