サマータイムブルース

JAWAN/ジャワーンのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

JAWAN/ジャワーン(2023年製作の映画)
5.0
「俺は誰なんだ?」
「ボクが大きくなったら、あなたが誰か突き止めてあげる」

熱い、熱い!!
オープニングがピークで、それがラストまでずっと続く感じ
つまり全部ピーク(笑)
コレはもしやエンタメ映画の最高峰なのでは!?

ストーリーは支離滅裂でツッコミどころ多し、登場人物多すぎ問題、テーマも盛りだくさんで、もうひっちゃかめっちゃかだけど、強引なパワーとテンポでラストまで突っ走る!!

インド映画疎いので、シャー・ルク・カーンさん、はじめましてでしたけど、インド3大カーンの一人らしい

包帯だらけの謎の男と、6人の女性たちによって地下鉄がハイジャックされる
対応に当たるのはテロ対策の専門家、ナルマダ・ライ(ナヤンターラさん)
一行は乗客を人質に4千億ルピーをまんまとせしめ、直ちに全国の借金にあえぐ農民たちに一斉送金します
えっ!?現代版ねずみ小僧ですか!?

このダーク・ヒーロー、名前はアザード(シャー・ルク・カーンさん)といい、その正体はベーラムワーダー女性刑務所の看守であり、6人の女性たちはなんとその刑務所で服役する囚人たちなのです

アザードの変装も訳わからない
時には包帯ぐるぐる巻きのミイラ男、時にはスキンヘッドにサングラス、時にはオペラ座の怪人マスク、といった具合で変幻自在、ルパン3世かよ!!

まあ、こんな感じで、どんどん世直しをしていきます

ある時、アザードはお見合いをします
するとその場に現れたのはなんとナルマダでした
ナルマダはシングルマザーで、その可愛い娘スージーに気に入られて結婚します
スージーかわゆす

ラスボスは武器商人カリ(ヴィジャイ・セードゥパティさん)!!
その後、カリの弟に二人は捕えられ大ピンチに!!
そこを救ってくれたのは・・・

ド派手なアクション!!ちなみにスロー多めです
刑務所でン千人の女性囚人を従えての歌と踊りは圧巻!!←ハーレムやん♡
インド映画で、突然の歌と踊りに違和感を覚える作品もあるけど、コレは自然にストーリーに溶け込んでいて全く気にならない
てか、カッコ良すぎてずっと見ていたい!!
そして、30年越しの親子愛の物語でもありました

農民の貧困と自殺、政治家の汚職、病院の劣悪な環境、不正選挙などなどメッセージもてんこ盛り
てんこ盛りすぎて、見た後、なんだっけ??って考える

シャー・ルク・カーンさん、キレキレアクションに筋肉、血管の浮き出た腕、華麗な歌とダンス、鹿賀丈史さん似のフェイス、一気にファンになりました

「PATHAAN/パターン」も見てみよう!!