染井為人氏の原作小説は未読です
テレビドラマ版も見てません
んー、なんか惜しい作品
途中まで緊張感あってすごく良かったのにラストのオチが弱い気がしました
えーっ、逃亡の理由ってこれだけ!?
なんかもっと重大な秘密とか隠されてるのかと思ってました
警察無能すぎでしょ
これ、何を言ってもネタバレしそうだから口チャックだけど、ひとつだけ
犯人の鏑木慶一(横浜流星さん)が潜んでいると思われるマンションに警察が踏み込むシーン
あっさり窓から逃げられる
いやいや、ありえないって
普通3人も殺害している凶悪犯人が潜んでいる可能性があるマンションなら、少なくとも警察はン十人体制でビルの周り取り囲んで、それから踏み込むのが常套手段でしょ
必要だったら近辺住民は避難させると思います
それも緊急なら仕方ないけど、この場合十分に時間も余裕もあったはず
そしてさらに不可解なのは逃亡に協力した安藤沙耶香(吉岡里帆さん)が犯人蔵匿罪で捕まらないこと
なんかそういうとこが気になる
横浜流星さんの影のある演技はすごく良かったです
行く先々で変装して身を隠します
まあ、良く身分証も戸籍もなく入り込めたものだと思うけど、そこは置いときます
3つの潜伏先の職場が出てきます
まずは建築現場
そこで鏑木は野々村(森本慎太郎さん)と出会います
風呂場で一緒になり、怪我をした野々村の労災金が出ないと聞きて現場責任者と掛け合い、そして共に酒を飲みます
次がWEBメディア会社に記事を寄せるフリーライターとして
正社員の沙耶香に誘われて専属契約となり、居酒屋でご馳走になり、親交を深めます
そして、介護施設のケアワーカーとして
ここでは同じケアワーカーの酒井舞(山田杏奈さん)と出会います
鏑木は彼女の憧れの存在でした
面白いのが、3人とも鏑木の魅力に引き込まれ、指名手配犯だと判明した後も彼が無実だと信じ、協力して活動するところ
鏑木が根は誠実で親切な人物なのを皆知っているのです
キーパーソンは沙耶香のお父さんの淳二(田中哲司さん)の存在かな
彼は痴漢の罪で裁判中です
普通なら娘はお父さんサイテー!!となって軽蔑しそうだけど、沙耶香は父が無実と信じ、裁判で共に戦います
鏑木の事件と重なります
結末はホッとしたけど、失われた時間は戻ってこないしなー、ホント怖い