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ルー、パリで生まれた猫のにくのレビュー・感想・評価

ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)
1.9
G・マイダチェフスキー『ルー、パリで生まれた猫』(23)。人と猫の間の共同幻想(擬似切返し)を徹底するでもなく、両者の相互不理解を前面化するでもなく、原作ありきとはいえ、アンバランスな人-猫どっちつかずの脚本・演出・構図に辟易。かつ、雄猫を去勢せず森に捨てる非人道的行為に愛猫家大激怒。
 あと、猫がパリで生まれたかどうかは全くの無関係。原題にも反する。両親の離婚を経験しつつある子供が、近くにいる動物に過剰な思い入れをすることで精神の平衡を保とうとする、という動物映画の黄金パターンを踏襲していのはいいけど(よくないけど)、都会-自然、老-少の対比は紋切型に過ぎました。
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