にく

ミツバチのささやきのにくのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
1.0
V・エリセ『ミツバチのささやき』(73)。すみません私の心が荒んでいるのです。映画館でちゃんと見たのは今回が初めてです。これに、ただのロリコン映画以上のものがあるでしょうか。「大猿(化物)と少女」がメインの焼直し映画を最近見たせいかもしれません。「少女」に色々仮託し過ぎてはいませんか。
 デルトロの『パンズ・ラビリンス』(2006)などにも(影響関係は明らかでしょうが)本作と同じ危うさを感じます。戦争や過酷な状況の無垢な犠牲者としての「少女」は(クソ親父のアルターエゴなどとしてではなく)、どこまで「少女という存在それ自体」を救うでしょうか。
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