市子のMALPASOのレビュー・感想・評価

映画『市子』

面白かった。

基は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterで上演した舞台『川辺市子のために』。
映画は舞台的な演出ではないところがいい。

主演の杉咲花がとにかく素晴らしい。高校生から20代中盤を演じ分ける。ロックの子！存在しない人物、主人公の川辺市子をめぐる過去を追うストーリー。

市子の過酷な過去が明らかになるんだけど、社会の問題に切り込んでいるわけではない感がいい。邦画にありがちな肝心なところで叫ばないのもいい。

なんとエンドロールの音にも仕掛けが・・・