口コミで話題になっていたこともあり、客はかなり入っていた。
邦画に対して文句ばかり言ってる人と思われているけど、私は過度な説明が嫌いなだけです！全部セリフで説明するんだったら、”映画”というか、映像である必要ないじゃん。本作が絶賛されているということは、見て分かることをわざわざ説明してほしい人が多いということなんだろう。
市子のセリフが、クサくてこっちが恥ずかしくなってしまう。結局は、市子がfemme fatale的存在に落ち着いてしまうのも納得できなかった。ラスト前にこれまでの生活シーンに合わせて独白しちゃうのも蛇足でしょ。違う意味で泣きそうになった。まあ、これが邦画の限界なんだろうなと思う。
真実が明らかになった瞬間、若葉竜也が泣いている姿をわざわざ映すのなんて、テレビのワイプじゃないんだから。こっちで勝手に受け取って、泣くなり落ち込むなりしますから。
全体の構成や画作りはよかっただけに、なんで映像じゃなくてセリフで解決しようとしちゃうの？？？
杉咲花の存在感と、若葉竜也の抑えの効いた芝居は素晴らしかった。それだけでも観る価値はあると思う。
