このレビューはネタバレを含みます
市子の人生は想像を遥かに超えた壮絶さだった、、、
ただ、切ないでは終わらない作品。
目の前にいる市子はきっと普通の健気な女の子なんだと思うし、生きるためにはいろんなことが仕方なかったのかもしれないけど、あれだけのことをしてしかもそれを続けて、それでも強く生き続ける彼女にわたしは全く同情できなかった。
(同情なんて彼女はいらないんだろうけど)
健気で切なくてなんならピュアな市子を守りたいという気持ちはわかる。わかるけど、それを上回ることをして鼻歌を歌ってるのはやっぱり怖いっていうのが正直な印象。
とにもかくも、最後まで市子の本性をわからせない、というか語らせない?、それぞれの側面での出来事で彼女らしさ全開なのに、捉えどころのない市子を立体的に存在させていた杉咲花に脱帽だった。
どんどん表現の幅が広がっていて、これからがさらに楽しみなのと同時に遠い存在になってしまう寂しさがある。
長かったし、森永ゾーンに入るまで間延びしてる感じがあったけど、映画館で見てよかった。