2023.10.2
大好きだという友達が多かったため鑑賞。
4Kレストア版。
なんだこの映画はという感じ。主な登場人物たちはほとんど中学生。そして全員がまともじゃない。そもそも夜の学校に忍び込んでプールで遊んでいるというのが、そもそも悪ガキたちの証。昭和の感覚と平成生まれの俺の感覚は同じやろうか。ある意味羨ましい。
その彼らの行動や考えが全くわからない。わかるのは彼らは悪ガキで、大体夜の学校に忍び込むなんて奴らは家庭環境が悪いということ。最初は可愛いなこんな中学生活も悪くないやろうななんて思いながら観てたけど、どんどんエスカレートしていく。レイプ未遂の後、なんであんなに何もなかった状態になっているのか。なんでそんな脚本が存在するのか。わからない。
台風が近づいている。その非日常感にワクワクするのはわかる。そのいつもと違う感覚に今まで抑えていた気持ちが爆発した。中学生の彼らの親が全く出てこないのに、その親たちからのネグレクトがあることがわかるのは凄い。というかそうじゃないと説明がつかんからかな。ただいま、おかえりなさい、いってきます。彼は何がいいたかったんやろう。一言も喋らんかなりヤバめな親父の姿が印象的。
こういう作品を観ると自分は恵まれた家に生まれたんやなと実感する。彼らの行動や考え方を何一つ理解できひん。何でそんなことをするんやろう。何でそんなことができるんやろう。その時何を思って何を得て何を失っているんやろう。何一つわからない。尊厳ある生き方があるならば、尊厳ある死に方もある。それをわからせるために僕は飛ぶ。なんでそうなる。中学生なのに。やからとも言えるのか。
昭和の喋り方が印象的。今と表現できるものが違ったんやな。とんでもない邪悪なエネルギー発散ムービーを青春で包み込んだような気持ち悪さ。評価するなら星は低くなるけど、それでも観て良かったなと思える不思議な作品。
