mikoyan358

アキレスと亀のmikoyan358のレビュー・感想・評価

アキレスと亀(2008年製作の映画)
3.0
2011/11/27鑑賞(鑑賞メーターより転載)
いわゆる芸術家はよく「芸術」という言葉を簡単に口にするものの本当にその意味を理解してるんだろうか?と常々気になっていたが、その答えにもなりそうな映画だった。才能あると信じ込まされ、何を描きたいかも定まらずただ絵を描く主人公。着実な愛情がそんな暴走する"芸術"に、亀のような歩みの"平凡さ"が韋駄天の"才能"に追いついていく見せ方は非常に巧い。天才・北野武だからこそそれを感覚で理解し作品に残せたのだろうが、主人公の生き方に何一つ共感できなかった自分は芸術を語る位置には一生かかってもたどり着けなさそうだ。
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