じぇいらふ

夜空に星のあるようにのじぇいらふのレビュー・感想・評価

夜空に星のあるように(1967年製作の映画)
3.6
これが初ケン・ローチ、それが長編第1作。その後作風が色々変わったとしても、1作目には全てあると言いますよね。多分😆

題名は"poor cow"貧乏な雌牛。なのにこの邦題😅なんだかわからないけど良さげな気がするいかにもな感じ笑。やっぱり原題がいい。

若くして子供が産まれたジョイ。旦那は泥棒稼業で逮捕されてばかりのロクでなし。ほぼほぼシングルマザー状態のジョイと息子のジョニーは、孤独な中なんとか生きようとするが。。。

1967年のまさしくスウィンギング・ロンドンのお洒落でカッコいい雰囲気の中、取り残された生活苦の若者たちを生々しく描く。カラフルな色合いのファッションと燻んだロンドンの色🇬🇧

ドノヴァンの曲が流れまくる中、ん?これドノヴァンの歌声じゃないな⁉️とおもったら、テレンス・スタンプが歌ってた笑お前が歌うんかいってやつ笑これがポスターのシーン。

母親ジョイ役キャロル・ホワイトがいいです。マリアンヌ・フェイスフルっぽいヘアスタイル、ファッション、当時のロンドン娘な感じ。しっかり子育てしつつも、自分の欲望にも忠実なジョイ。旦那や彼氏がいつもムショでいないから、いろんな男と逢瀬を重ねる等、奔放でリアルな母親像を表す。当時はまだまだ古い価値観ありそうだから物議を醸し出しそうだ。

旦那の稼ぎが宛にできないので働くも、だんだんパブのホステス、ヌード雑誌のモデルをしたりと、、、時代の大きな変化はあれどまだまだ女性は男性の支配下にあるのがよくわかる現実。ここら辺社会派ケン・ローチなのでしょうか?

最初の旦那が粗暴でヤクザな泥棒。彼が捕まっていない間に出来た彼氏がデイブ(テレンス・スタンプ)で束の間幸せだが、結局彼も犯罪者でムショに。ダメんズ渡り歩き。もっとマシな人いるよー😂

息子のジョニーが、だんだん成長していくのご可愛い🥰子供いるとわかる。居なくなって必死で探すジョイ😭旦那酷すぎ😡流石に自分はこのダメ旦那よりマシなんじゃね?思うが、そうでもないんかな?😅とか色々考えるなあ。

ラストはシネマ・ヴェリテ❓