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悪は存在しないのupfieldのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
5.0
すごいもの観た・・・。
しばらく席を立てませんでした。
もし、この世に善と悪があるのなら、その対立軸は次第にねじれて歪んでゆき、ガツンとハンマーで殴られ、漆黒の闇に放り出されたような気分なのだ。

一体これはどういうことなのか?
都会VS自然といった単純な対立関係と思わせながら、そんな一言で言い表せない闇がある。
鹿と目が合った時、心を射抜かれたような畏怖の念を感じた。
森の樹々を見上げたショットと弦楽の音響が共鳴しこだまする。
とても強度ある映画でした。
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