このレビューはネタバレを含みます
この物語を通して悲しみ傷ついたと感じたとしても、そのことを誰かに責められるような気がするけれど、傷ついたのも悲しいのも自分ではないと非難する気持ちは今自分に1番向いている
水は低いところに向かって流れる、これに尽きる 全く関係のないところから突如もたらされた何かがじわりじわりと全体を侵食して取り返しのつかないことになる
誰が・何が諸悪の根源かと辿っていけばキリがなく、善悪で大別することはできない
○○と××の2つに分けられます、とか、田舎いいかも住んじゃおうかなとか、ほんと笑わすなよと思ったし、乱暴に区分して表層だけをさらう自分の仕事が根本的には嫌いだと心底思ったし、私がいつも仕事で感じている違和感が忠実に皮肉として表現されていてすごく救われたし情けなくなった
白か黒か、ではなく、白であり黒、なことをいつも忘れないようにしたい
濱口さんほんとにヌーヴェルヴァーグ好きなんだろうな〜
