悪は存在しないのmementooreのレビュー・感想・評価

『不気味なものの肌に触れる』にかなり構造が似ていて、スタイリッシュかつ強固な映画だとおもった。かえって余計に、花ちゃんというイノセントで無垢な女の子が犠牲になるという展開の気持ち悪さを感じずにはいられない。この映画の中では犠牲として描かれていないのだが、犠牲として受け取りうるそのキモさ。『ドライブマイカー』にも通ずるキモさ。その他タクミの性欲、うどん屋夫婦の子供の不在、花ちゃんネグレクト説（山菜だけを食べていたのでは）などが気になった。