脱ぎ棄てた夜を
湿らせる息も
絶え絶え
放物線も描けずに
敵わなかった
夢の後ろ姿
見つめる瞳は何色か
声は熱
唇を離れて
すぐに冷めてゆく
それでも
火傷しそうなほどの近さで
掴まえてくれるのは
いつもあなた
そうだった
隠すつもりもないけれど
これは私だけの
忘れることのない
唯一
待ち侘びる花を
弾ませる息も
ゆめゆめ
対角線も届かずに
掬えなかった
水に浮かんだ月
拡がる波紋は何重か
胸は森
懐をはだけて
雑に萌えてゆく
そのまま
矛盾しそうなほどのくどさで
抱きついてくれるのは
いつもあなた
そうだった
赦すつもりもないけれど
これは私だけの
乱れることのない
随一
余すところなく
存分に満たす
やがて空っぽになるまで
声は熱
唇を離れて
すぐに冷めてゆく
それでも
火傷しそうなほどの近さで
掴まえてくれるのは
いつもあなた
そうだった
隠すつもりもないけれど
これは私だけの
忘れることのない
唯一