2月はセプテンバー5もあってサースガード充でした、ありがてえ。
サースガードとジェシカ・チャスティンの名演技でずっと惹きつけられる、それ以上に「ニューオーダー」のミシェル・フランコ監督だから嫌なことになるに違いないとずっとハラハラしてた。意外にもその結末はマイルドだったけど、それでいいんかというモヤモヤもある。
2人の抱えてる問題が十分ヘビーな分、もちろん苦しんだり傷ついたりしないでほしいんだけど、周りとの関係がだいぶ蔑ろにされている描写に見えた。
クレカの使用を止められたことで憤って家を飛び出すとか、自宅じゃないことに気づかず事故に巻き込まれてしまったらそりゃソールの兄だって心配だし思ってるから彼の行動を制限してしまうのだし、ママのボーイフレンドが泊まりに来たらそりゃ娘は居心地悪いし、裸で着替えとかも見たくないよな〜と、重大な事情があるにせよシルヴィアとソールの周りの見えてなさにヴーンとなってしまった。あのラストで本当に2人は幸せになれるのか。だからといって2人の抱えているものの重さを矮小化する意思はないですが。
結局のところシルヴィアとソールとの過去の因縁は全くの想像だったということでいいのかな。父親のこともよくわからない(観客としてても別に真実を知りたいわけじゃないけど、冒頭のやり取りと誤解が解けるくだりがそもそも要るのかという謎)。
悪くはないけどちょっと中途半端な作品に思えてしまったな〜