いつもいっちゃん

DOGMAN ドッグマンのいつもいっちゃんのレビュー・感想・評価

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)
4.0
犬を大量に連れた男が逮捕された。

リュック・ベッソン監督最新作は犬好き版ジョーカー。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが怪演。
「ニトラム」でも怪&名演を印象付けた彼は今回も強烈。何故アカデミー賞の俳優部門でノミネートされないのか。
虐待を受けた幼少期からドラッグクイーンへの道、そして犯罪に手を染めていくまでを語りで描いた異色作。
虐待、ハンデ、失恋、貧困、壮絶な生き様には必ず犬がいる。
犬を愛し、愛された男の人生の尊厳を映し出す物語になっていたと思う。
エディット・ピアフのパフォーマンスを車椅子、器具無しで成し遂げる姿は正にそう。
バイオレンス・アクションのジャンルに属されるかもしれないが、ちゃんと初期のリュック・ベッソン監督作品らしい悲哀がこもった犯罪ヒューマンドラマでした。
犬は無事案件の良作。