あまのうずめ

利休のあまのうずめのレビュー・感想・評価

利休(1989年製作の映画)
3.7
▶︎言わずとも知れた千利休の信長に仕えた時代から切腹までを、監督勅使河原宏の圧倒的美意識と三国連太郎と山崎努の演技、豪華茶器や襖等の品々と共に見せる。衣装・メイクも作法まで美しい。
シーンを繋ぐ静物の画の細部まで凝っていた。

原作:野上弥生子、脚本は勅使河原監督と「赤瀬川原平」がタッグを組んでいる。利休について新説は無かったが、今作では石田三成の利休への敵視が激しく描かれていて新鮮だった。生きるために方便として頭を下げてと言うりきに、一度頭を下げると張り付いて生きることになると言った利休の言葉は印象的。

豪華キャストの中に茶々役で山口小夜子が出演していて眼福だった。五奉行全員キャストにあれば尚嬉しかったと個人的思いはある。