千年女優

バト・ミツバにはゼッタイ呼ばないからの千年女優のレビュー・感想・評価

3.0
ユダヤ系の家庭に生まれ育ったティーンエージャーで、親友リディアとユダヤ教の子供の成長を祝す祭「バト・ミツバ」開催に向けて案を練るステイシー・フリードマン。「完璧な」パーティを迎えるはずが片想いのクラスメイトを巡ってリディアと仲違いした彼女が、何をやっても上手くいかない憂鬱な日々を過ごす様を描いた青春映画です。

高校生で劇場デビューしてから多方面で活動するアマンダ・ストーンがフィオナ・ローゼンブルームのペンネームで2015年に発表したYA小説をNetflixが映画化した作品で、ネトフリ映画常連で自身もユダヤ系の俳優アダム・サンドラーが制作に加わり、実の娘サニーが主演を務める物語を家族と共に盛り立てて公開後に識者から好評を得ました。

人種や性にカーストの「多様性」をさらりと撮るNetflixらしい青春劇で、中国系の『ハーフ・オブ・イット』、韓国系の『好きだった君へのラブレター』に続けとユダヤ系ヒロインを説教臭く押し出すことなく描きます。とは言え「普遍」と言うにはあまりに「定番」に収まりますが、家族で安心して観れるとも言えるファミリームービーです。
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