オカルトのおぬすびのネタバレレビュー・内容・結末

心霊現象や怪異などのホラー要素を期待して観るとちょっと肩透かしをくらいそうなくらい、ヒトコワ寄りの青春ヒューマンドラマ。

とにかく宇野祥平さん演じる江野くんの不快感が絶妙。嘘くさくない、リアルな気持ちわるさなんだよね。
だから、映画を観ているというよりも、
ドキュメンタリー番組やネット上にいる「ちょっとイタい」人を
こちらの存在は認識されない安全な場所から（うわ〜〜、何このひと……）（ねえ、やばい人いるよ。見てほら）と覗き見ているような感覚になった。

それと、常識人ポジションかと思った白石くん。
江野くんの暴走を止めようとはするけれど、結局はカメラマンとして最後まで追い続ける選択をとる。
自爆テロの現場を遠巻きにカメラに収めようとする彼も、なかなかぶっ飛んでるとおもう。だからふたりは歪んだ友情をきずけたのかな。