このレビューはネタバレを含みます
号泣(ごうなき)した。
大泉洋さん演じる深見の、弟子の前ではいつだって格好いい師匠であろうとする生きざまがたまらない。
あのタケシと作家の子たちが夜道を歩いてるのを二階の窓から見つけるやいなや、すいと帽子をかぶって出ていくシーンが大好き。
気取った素ぶりで「ちょうどいいや」なんて食事を奢ろうとするけれど、実際は自分たちの生活もなかなか厳しいわけで。
だけどそんな様子を見せずに、憧れのスターとしての背中ばかりを見せるところが粋だなあ。
そして、そんな深見を妻として支える麻里もいい。
「フランス座、とりかえしてあげる」
これ以上の愛の告白がどれだけあるかな。