「オカルト」を初鑑賞してみた。もしかしたら、過去に観たかも…なんて思っていたけど、まるきり覚えがないや。やはり、初めてなんだろう。そんな、まるでどうでも良いトコロからスタートしてみよう。
監督は、みんな大好き白石晃士。いや、おそらくそうだと思いたい程度の話やけど。でも好きなヒトの割合の方が多いのではと…実は勝手に思っている。異論は余裕で認めるけどね。個人的には嫌いにはなれない人物なのだ。
白石監督の得意とする分野が題材ではある。いわゆる、モキュメンタリー映画。「コワすぎ!」シリーズ10作品を観ていたら、こちらも余裕で楽しめる。こっちの方が先やけど、先駆け的な面白味を感じたのである。
え、黒沢清監督が出てきたやん。しかも、映画監督…黒沢清本人役で。鈴木卓爾もかなりヤバめの役で登場してきたし。それに何より、白石晃士監督が自ら登場しているのが面白さの要因でもあるのかな。
それにしても、宇野祥平がメインの映画ってのも中々と乙なもの。多くの映画で見掛けるけど、本作の雰囲気にはピタリと当てはまる。まさにオカルトの所業。
ラストはあんな形で着地するのか。なんやかんやで楽しめたが、一般受けするような普通の映画ではない。何かとツッコミたい事も多々あるが、広い心で接してみたい気分の今日この頃。
だって、こんな作風は白石監督以外にはあり得へんので。だけど「サユリ」みたいなテイストの映画もまた観たい。とりあえず、今後の活躍にも期待したいのである。