長いけど、やっぱこの3時間っていう長さがドキュメンタリー「映画」ってことでもあって、TVじゃできないことだよね。下手するとホームビデオの切り貼りにもなりかねないものを大変テンポ良くまとめているし説明過多でもないし、それを暗闇で3時間見つめることに意味がある、って感じさせてくれる。
ひとつ思ったのは、わたしはいわゆる〈アスペルガーっぽさ〉というものを、〈母語の自然さ〉からのズレや差異として大きく認識しているんだなと。つまり、日本語じゃないと〈アスペルガーっぽさ〉がちょっとよくわからないところがあるのだ。もちろん立ち振る舞いや表情なんかでもそれはわかるけれども、いかに自分の障害認識が言語記号に大きな影響を受けているか、っていうところに気づかされたりもした。