“僕と息子は2人きりだ。でも、世界中の軍隊より強い。”
»2015年11月にライブに行った妻がパリ同時多発テロ事件に巻き込まれて命を落とし、幼い息子を抱えて哀しみに暮れる夫はネット上にテロリストへのメッセージをアップする…と、瞬く間にフランス国内外で共感を呼びメディアも取り上げ始めるのだった。
はい、タイトルが気になり、ノンフィクション小説の映画化ということで見始めましたが…ウルウルしそうになりながらの鑑賞になってましたね。
で、事件の朝からドキュメンタリーっぽく描かれ、TVニュースで事情を知り、市内の病院を探しまくる姿はリアルで身に詰まされて見る前半。
そして、衝撃の事実の後に投稿して注目を浴びる中盤で、人生が大きく変わることが起きるのか思いきや…そう、彼は英雄ではないですからね。
そう、悲しみに動揺に葛藤がひたすら描かれるので、ドラマチックを期待するならオススメはしません。
うん、結局は息子が居たからこそなんでしょうが…いずれにせよ、テロだって憎しみが無ければとは思えたし、自分も似たような経験をした時には思い出したい作品。
なお、キャストでは、やはりピエール・ドゥラドンチャンプ…喜怒哀楽の難役をきっちり演じ切りました。
子役のゾーエ・イオリオ…見事すぎです。
さらには、カメリア・ジョルダナにアン・アゾレイらのサポートが良き。