普通の中に潜む狂気
冒頭から今の日本人には少し辛くなる映像。
天変地異で家々が破壊されるのはフィクション映画だとわかっていても心が痛む。
極限状態に置かれた時、人間はどうなるのか。
鬼畜と成り果てるのか否か。守るべきことはなにか。
そして何より集団心理の恐ろしさ。
極限に置かれた時にその人さえも気が付かない本性が剥き出しになるのかもしれない。
中弛みすることなく一気に引き込まれるのは兎にも角にも冴えない中年から狂気じみた男までをどちらも説得力を持たせて演じたイ・ビョンホンの凄さかな。
バルト9の音響ビリビリで（手に持った飲み物が振動で揺れていた）迫力あったので、気になる人は映画館がお勧めかも。
同じ境遇に置かれた時に自分はどのような行動に出るのかを考える機会になります。
タイトルのユートピアが皮肉が効いている。
