会社のためにがんばっているあなたは
後輩のミスの尻拭いをするあなたは
親切で優しいあなたは自分自身を優しくできていますか?
ときどき思います
中途半端に仕事が出来てしまうことよりも
ポンコツ認定された方が人生は幸せなんじゃないか…とか
ポンコツぐらいじゃ、会社はクビにされないし
ポンコツで上司に見切りをつけられれば、誰でもできる”作業”しか割り当てられないし
激務が続くとふとそんなことも思うわけです
終電で帰り家に着く頃には日付も変わり
シャワーを浴びて寝るだけ
そしてまた短い睡眠時間で出社する生活
人間らしい生活が送りたい
平日に映画を観れる生活がしたい
そんな中で観たこの作品です
激務な人にこそ観てほしいからなのか15分の短編
素晴らしいと思います
…まあ私は向里祐香が目当てで観ただけなのですが
いや、美人すぎる
もう一回「愛なのに」を観たくなります
(やましい気持ちはありません)
本作、激務な女性が公園で休憩している時に
傷だらけの男と出会う物語
彼は「少しだけ休めば大丈夫」と言うが
とてもそうには見えない
彼はヒーローで日々、誰かのために戦っている
傷だらけになっても、僅かな回復の時間でまた戦いに行く
これはファンタジー作品…いえ、自分の心の傷に向かい合うための物語
仕事をしてると心は疲弊するし、傷つくこともある
彼女の心の傷を、可視化したものが傷だらけの彼だったのかもしれない
自分のために薬局に走る彼女
これは彼女が今まで出来ていなかった自分自身を心配することそのもの
この経験で彼女の仕事との向き合い方がいきなり変わることは無いかもしれない
でも、この作品をみて自分自身のために行動しようと思えるきっかけになる人もいる
…感想書きながら振り返って気づいただけで、鑑賞中は向里祐香に見惚れていただけです
下世話の思考に支配されてる私の心はまだまだ大丈夫です