名波ジャパン10

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦の名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

3.8
原作コミックもアニメの知識もなく、評価の高さに釣られてチェック鑑賞。予備知識ゼロだったので、恐らく「ハイキュー‼︎」ファンの半分も楽しめなかったと思いますが、春高バレーの熱戦を様々なカメラアングルから観戦するという不思議な没入体験をすることが出来ました。昭和のスポーツアニメと異なり、根性、友情、非現実的な超人技という3点セットのない平成スポーツアニメ。代わりにスポーツの技術・戦略の分析、状況解説がしっかり埋め込まれており、観客にあたかも選手と一緒に戦っているような錯覚を起こさせます。大ヒットした劇場版「スラムダンク」もそうでしたが、高校スポーツの僅か1試合だけのストーリーで劇場映画として成り立たせる編集力は高く評価されるべきだと思います。最近はサッカー、野球、バレーボール等のスポーツで世界で活躍する日本人が増えていますが、その背景にはコミック、アニメを通じての日本全体のスポーツ文化の向上があるのではないかと考えた次第です。