このレビューはネタバレを含みます
“この物語は実話に基づく”という言葉がこれほどにとんでもないスパイスになっている映画は久しぶりに観た。
こういう映画はまさによく言う”有害な男らしさ”の代表格なんだろう。そんな時代でその男らしさを武器に持ちながら、それ自体に殺される。
兄弟が全員死んだケビンは最後にプロレスの誘いを断る。ラストでしっかりと男らしさ(プロレス)から退き拒否する。このシーンがあることで映画のテーマ性が最後にしっかり引き締まった感じがした。
プロレス映画というより1980年代の家族観と男らしさの映画と言う方がしっくりくる。