Tanakaさんの映画レビュー・感想・評価

Tanaka

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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

声の大きいだけのおじさんがマイノリティになったときにみんなから無視される場面がゾワゾワする。マジョリティの権威を失った瞬間誰からも相手にされなくなる、俯瞰でこの密室を撮るセンスが凄すぎる。

この映画
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異人たち(2023年製作の映画)

4.7

後半、言葉にならない感動がさざなみのように押し寄せてきていつの間にか大波に飲み込まれていた。


ドラマチックで芸術的、エンタメ的な面白さはないけど心に残る。

家族がテーマでありながらもとにかく主
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

フォン・ノイマンは「我々が今生きている世界に責任を持つ必要はない。」と語っている。
オッペンハイマーはフォン・ノイマンほど天才ではなかったし、皆から尊敬されていたわけでもない。

原爆をこの世に持ち込
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

“この物語は実話に基づく”という言葉がこれほどにとんでもないスパイスになっている映画は久しぶりに観た。

こういう映画はまさによく言う”有害な男らしさ”の代表格なんだろう。そんな時代でその男らしさを武
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

映像、美術、音楽等が凄いけど重たい。映画としても格段優れているわけでもないので1回観たら十分満足。砂漠が舞台というのもあり、4時間あるアラビアのロレンスと比べてしまい少し退屈だった。

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)

4.0

とりあえずこれを見ておけば後期ビートルズの人間関係と雰囲気はざっと掴める。
曲作りの場面での才能の溢れ方が凄過ぎる。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まさか映画館でビートルズのNow And Thenが聴けるとは思わなくて個人的にテンションが上がった。オーケストラアレンジもかなり良かった。


マシュー・ヴォーン監督お得意の色彩、アクション、撮影は
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クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

-

1981年の映像とは思えないほど滴る汗まで綺麗に写っている。
Queenのライブ映像はちゃんと観たことがなかったが凄すぎる以外の言葉が出ない。

フレディ・マーキュリーの演出と歌唱力も圧巻だったが、何
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Now and Then:ザ・ラスト・ビートルズ・ソング(2023年製作の映画)

-

AIを利用した音声分離技術でジョン・レノンの声が綺麗に修復されている。


嬉しさと同時に今後、AI技術の発展で死没したアーティストが完全に蘇るだろうなということに対する恐怖と高揚が混じり合った複雑な
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ホアキン・フェニックスの演技でなんとか成り立っている映画。2回寝ました。
自分が中二なら好きだったかも。


ミッドサマーまで民族、文化、宗教の怖さというのがあったが、今回に至っては完全にファンタジー
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.7

ドラマの1シーンとして細かく観るとめちゃくちゃ上手いんだけど、映画にすると崩れちゃうな。
ドラマはめちゃくちゃ上手いんだけど。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白い。観てる間ずっと幸せやった。

こういう評価しにくいけど大衆映画の完成形のような映画を観ると映画観てて良かったなと思う。

ヤクザと中学生が微かにBL風味なのが厚い層にウケそうですね
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.9

王道の恋愛ストーリーにあまり乗れないので少し退屈でした。ただ王道の中でもトップの作品なのはひしひしと感じます。

会話もジョーク混じりで面白いですが、別に観なくてもいいかなくらい。

3部作だからなの
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

特に大きな展開があるわけでもないけどずっと退屈しなくて面白い。

撮影も美しいし、演出がとても感情的。泣けるとかいう意味ではないけど、エモいというのが1番近いかも。

冒頭は主人公の語りから始まるので
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.3

正直少し不安もありましたが、冒頭を観て完全に払拭されました。
北海道のロケが凄く綺麗だし撮影も美しい。私たちの世界を美しく描く作品は必ず面白い。

なかなかクセのある見た目のキャラクターもとても緻密に
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.6

評価点は前作アクアマンと同じくらい。
ザフラッシュがどれだけ完成度が高かったかがよく身に染みる。

無人島のシーンはルックが超アバター寄り。

ゴキブリ食べるシーンが2回あるけど2回目でアリだなと思え
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.3

『ヤクザ、辞めたくなったな。なんか、もう疲れたよ』
この台詞が一番上手い要約じゃないかな。

沖縄の空と海を使って情景を見せるのがちょっとアートっぽい。

本当に、北野監督は作家性の出し方が抜群ですね
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.2

あまり良い評判を聞かないなと思って身構えていたら、無用な心配でした。

まず19世紀フランスの衣装がめちゃくちゃ格好良い。建築も小物も味出てる。

ナポレオンが割と悪役にしか見えないというのはあるけど
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

役所広司の演技は素晴しく、撮影も美しい。
淡々とした日常で特に何も起こらないが、退屈せず観れて面白かった。

ただ、アート系映画がここまで高い評価をされてるのがわからない。
平均評価4.3って大衆エン
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

ゲゲゲの鬼太郎作品としては初めて観たけどめちゃくちゃいい。誰にでも観た方がいいよ!って言える。

戦後の田舎の描き方としてアニメならではの不気味な表現が面白い。

キャラクターも特徴的なのですぐ覚えら
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.2

北野映画というと日本ではタレント業の副業で撮っている映画というイメージがあるのか、どうも一般的な評価が芳しくないイメージがあるが今作からかなりレベルの高いことをやってる。

強弱のあるカット割りのテン
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

あんまり見たことない年配の俳優が多いけどめちゃくちゃ上手いな。ちょっと身体が心配になるレベルで上手い。

お話もほとんど嘘がないから、知能指数下げずに観られて楽しめた。

(2023年製作の映画)

4.2

あんまり何言ってるか分からないけど、それでも退屈しないで観てられる。

派手なCGがある映画でもないのだが、美術が素晴らしく城の描写や景色が美しい。
あの大量の合戦とかはバリーリンドンぽい。成り上がり
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.3

正直舐めてましたわ…
展開もかなり予想通りではあるんだけど、主人公にかなり感情を乗っけやすいから凄く楽しめたな。

とにかく小道具とかチョコが可愛い。チョコを食べる音が気持ち良くて凄く美味しそう。
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.5

頭空っぽで観れるというか、頭空っぽにしないと観れない。少しだけ寝た。

GACKTはマントめちゃくちゃ似合うな。

エンドロールでミルクボーイがずっと漫才してるの面白いな。

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

邦画のバカ映画としては割と好き。
世界観の作り込み方リアルすぎる。

攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間(2023年製作の映画)

3.6

攻殻機動隊とmillenniumm parade好きなので一応観た。

このアニメならではのビジュアルはカッコよくて良かったけど、Netflixで全話観てたので復習程度にこの映画を観たら思ったよりお話
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正欲(2023年製作の映画)

4.5

水に興奮を覚えるという設定が面白かった。前情報なしで観に行ったので、多様性とか性的指向をこんな形で映画にできるのかと思ってびっくりした。しかも、全く説教臭くない。

ガッキーとゴローちゃんの演技めちゃ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公が更生した元ヤクザという珍しい設定が面白かった。

大きな流れとして主人公が成長していきながらも溢れ出る暴力性、内面に向き合っていくしっかりと感動するストーリー構成になっている。
ただ、お涙頂戴
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凶悪(2013年製作の映画)

3.7

今作はテーマが面白いけど、とにかく観てるのがしんどいな。
皮は過激なんだけど中身は平凡だからちょっと肩透かし食らった感じ。
主人公あたりのドラマがちょっと弱かったかなという感じ。対立軸が上司や妻、木村
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.4

これ実話なの凄すぎるな。
登場人物の全員がいい奴で不快な要素が一切ない。
後半あたりから感動が湧き上がってきて、なんで感動してるんだろうって思ってた。

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

池松壮亮が出てきてからは退屈しなかったけど、前半は正直苦痛でした。
プロデューサーにヘイトを持ってもらって主人公に感情移入させたいのだろうけど、プロデューサーの言ってることの方が共感できてしまう。
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JFK/新証言 知られざる陰謀【劇場版】(2021年製作の映画)

3.8

陰謀というタイトルで少し身構えていたが、そこまでのデータで説得されたら信じるとか信じないとかの話じゃなかった。
もちろん真相が公式に決定したわけではないのだが、JFK暗殺事件の知識量が凄すぎてずっとな
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