ユースケ

奇談 キダンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

奇談 キダン(2005年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

諸星大二郎による【妖怪ハンター】シリーズの実写映画化第二弾は、東北地方の山奥にある隠れキリシタンの里を舞台に、仏教、神道、土俗信仰の混じり合いやズーズー弁を巧みに使いもうひとりのキリストの復活を描いた【生命の木】のエピソードの実写映画化。

前作【ヒルコ/妖怪ハンター】のハイテンションな沢田研二から短髪&黒縁メガネながら原作漫画の稗田礼二郎の雰囲気をビンビンに感じさせる阿部寛へのキャスト・チェンジは良かったのですが(サービスの入浴シーンもあり)、投げっぱなしの神隠しのエピソードは完全に蛇足だし、もうひとりのキリストの復活シーンもユルユルだし、ちょっとガッカリ。

まぁ、大量の人間が蠢くいんへるのをバックに、三ツ矢雄二の声で「みんなぱらいそさいくだ!おらといっしょにぱらいそさいくだ!!」の名ゼリフが楽しめたので良しとしましょう。これ以上のものを求めるのは贅沢ってもんです。

柳憂怜や土屋嘉男をはじめ、堀内正美、赤星満、神戸浩、白木みのる、島津健太郎、清水紘治など、わかる人にはわかるキャスティングも要チェック。

阿部寛の稗田礼二郎で【妖怪ハンター】のドラマシリーズをやってくれないかな…