METライブビューイング3作目の作品。
デンゼル・ワシントン主演映画『マルコムX』の存在は知っていましたが、観たことがなかったため「マルコムX」がどのような人だったのか、METでは実在の人物をどう描くのか楽しみにしていました。
今回の作品ではジャズをメインに1930年〜1960年代に花開いた音楽ジャンルが多用されており、社会問題と登場人物の複雑な心情をオーケストラが表現しています。
観終えて「難しい」というのが最初の感想です。
マルコムの言動については、社会情勢やコミニティーとの関係性、宗教観念と個人的信条を鑑みれば理解できます。しかしながら、作品を鑑賞している間は曲や歌から深くマルコムの「感情」を読み解くのは難しかったです。
曲の間が自分とは合わなかった、というのもあるかもしれません。
ただMETライブビューイングは現代劇から古典劇まで、さらに古典も演出を変えてと「オペラを身近に」し、好奇心を刺激します。
今回は没入はできませんでしたが、挑戦的な演出を見ることができてよかったですし、「マルコムX」への興味も湧きました。
オペラに少しでも興味がある方は是非、METライブビューイングを足掛かりにしてにてください。お勧めです。
