このレビューはネタバレを含みます
ホラー映画苦手なのですが、アニメ作品なら観れるだろうということで、ティーザービジュアルや公式SNSを観るなどして公開まで楽しみにしてしていました。
村の因習や怪奇など昭和を感じさせる描写が多く、特に喫煙の表現は本当に時代を感じるものでした。戦時中の兵卒の様子や敗戦直後の日本社会のをよく映画いていて、水木しげる先生が伝えたかった事がよく反映されてるのではないでしょうか。
自分が最も胸打たれたのは、幽霊族が子供を守るシーン。身を挺して子供を守る幽霊族と子供の命を蔑ろにする人間(特に権力者)が対比して描かれており、戦時だけでなく現代人に対しても「子供を蔑ろににしてないか。大人は子供を守れているか」という問いかけのように感じました。(もちろん制作者たちに意図はないかもしれませんが。)
戦後映画として、ホラー映画として、バディ映画として楽しめる作品でした。