SaltburnのMM65のネタバレレビュー・内容・結末

グロテスクな作品だったな〜〜

何者かになりたいという矮小な自意識が、果たしてここまでの行動を起こさせるんだろうか、、、という動機の分からなさが、オリヴァーがサイコパスである証なのかもしれない。
オリヴァーのフィリックスに対する愛憎の描写がもう少し欲しかった気もする一方で、この分からなさがフィリックスのいう「おぞましさ」なんだろうとも思う。

バリー・コーガンは凄く不思議な魅力のある人で、イニシェリン島やエターナルズで見た時もそうだったけど、何を考えてるのか、本当はどんなやつなのかがわからないキャラクターを演じるのがめちゃくちゃハマってるな、と思う。ソルトパーンは当て書きだったりするんだろうか？信じたくなるんだけど、裏切られる、と思ったら思わぬ善良さや可愛らしさが顔を出したりする。嫌味な役が多いように見えて、なんか憎めない。ものすごく芯のある役者さんのような気がする。