トンデモジャパン連発も、日本俳優陣は輝いていた、ゆるめコネリーボント
007の旧作をスクリーンで観れたらなぁと少し前に思っていたところ、4Kレストア版のリバイバル企画がスタート。タイトなスケジュールで大変でしたが…
さて、本作は日本を舞台にした007シリーズ内の一本ということで、家では観てるのですが、もちろんスクリーンで観るのは初。いや〜4Kリマスター＆カラーの銀座ネオン街など、東京の街並み、そして旧型の営団地下鉄丸ノ内線の車両もクールで大満足。そして、丹波哲郎、若林映子、浜美枝の日本人キャストの存在感もショーン・コネリーのワイルドさに負けることなくかっこいい！
そして、一番かっこよかったのは、オープニングクレジットのデザイン。和傘の骨組み、ゲイシャガール、火山のマグマを組み合わせた、モーリスビンダーのオリエンタルな表現は美しい。
デザインや俳優陣など、いいとこも多い作品ではあるのですが、細かいところや、ボンドを日本人化させたり、忍者修行させたり、内装が洋風から急にゴテゴテの和風になる点などは、今観てもトンデモジャパンwと苦笑せざるを得ないパートも目について、昔の娯楽作品だなぁ〜と受け流す点も少なくないのですが、やはりオリジナルのコネリーボントにしかない濃さやワイルドさが、いい感じに肩の力抜けていて、魅力的でした。
