つる

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のつるのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

世界が滅亡してもあなたがいれば関係ない。
セカイ系だと思ってたらセカイ系じゃなくて、でもセカイ系っぽく駆け抜けた感じ。
前章を観てから「浅野いにお」というコンテンツを知って、その日から「おやすみプンプン」を読み始めてしっかりと馴染ませてから後章を鑑賞。
おんたんの喋り口調もすんなり入ってくるし、予習復習してよかった。

「あした地球がこなごなになっても」のシーン、デフォルメされた変なキャラも容赦なく死んでく救いのないシーンなのに、門出とおんたんのおかげでこんなに美しく映るんだ。
終わり方は2部構成の割にはあっけなくて、「地球外母艦の襲来」という変わった背景はありつつ、本当に描きたかったのは門出とおんたん達のミクロな友情物語であって、その落とし所と微かに世界規模のお話と繋がる終わり方もこれはこれでよかったんだと思う。
あとあれね、侵略者のマスクが割れて、青い人間(?)の顔が現れたシーン、あれ言及なかったけど、結構鳥肌立つよね。

だからこそ世界規模のお話と門出達の架け橋になって、実質的にもう1人の主人公ムーブしていた大葉が良かったわけよ。

「誰と誰の関係性が発展しようが、誰かの信念に導かれ、誰かの思惑で人生が翻弄されていても、世界はある時滅亡する。だからって青春を謳歌する私達はお構いなしに駆け抜けるし」これに尽きると思うので。
つる

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