おいち

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のおいちのレビュー・感想・評価

4.0
痺れた。良い落とし所というか終わり方。
構造として前編のアンサーソング的な立ち位置になっていたと思う。

どこまでいっても人生とか生き方は個人のエゴだ。
そんなエゴまみれの世の中でも、「この人と一緒にいたい」と思える人と仕事なり日常なりを一緒に過ごしていけることが人生の本質なんだと作品を観て改めて感じる。

前編ではその部分を女子高生的な価値観やパロディを活かして非日常的に広げていっていたが、
後編では表現こそ過激でも、その広がった非日常的な世界観の中で一緒にいてくれる人がいること、協力しあうことの尊さという方向性に収束させていっていた。

主題歌にもまさに現れていて、崩壊し始める日常や垣間見える危険な思想を表して後編への期待感も滲ませる前編の主題歌「絶絶絶絶対聖域」と
隣にいてくれる人やそんな人といる日常の尊さを映し作品そのものを締めくくる後編「青春謳歌」とでそれぞれ作品テーマが見事に落とし込まれていた。
おいち

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