ちゅーばち

熱のあとにのちゅーばちのネタバレレビュー・内容・結末

熱のあとに(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

全く面白くなかった。テーマに惹かれて予告編まで見てから映画館に行ったけど、予告編で感じた「愛」という自明ではない、抽象的すぎる単語が繰り返し発言される悪い予感が当たった感があった。橋本愛の当初の「愛」がいかなる背景のもと形成されたのか、それがなぜ「不条理」とされてしまうのか、それと世間一般の「愛」をどう対照させて映画のテーマにどう落とし込むのか、を映画に期待していたんだけど、どれも描かれることはなくて、最後に橋本愛が世間一般の愛に丸く収まって映画が終わった(ようにわたしは思った)。わたしは死ぬことによって完成される「愛」も一つのあり方だと思うよ。
冒頭で橋本愛がお母さんに「わたしに何を求めているの?」という問いに対して、お母さんの「幸せな結婚と自然死」という発言の無邪気さと不気味さがいちばんよかった。