磯野マグロ

熱のあとにの磯野マグロのレビュー・感想・評価

熱のあとに(2023年製作の映画)
2.5
【0265】33

サイコパスって、突き詰めてるところがある意味かっこよかったり、考えさせられたりするじゃないですか。だから、理解できない存在としての橋本愛を主人公に、かっこよく不条理なサイコパス映画を作ればよかったのに。立ち位置が中途半端なので、橋本愛をメンヘラ扱いしてダサくて訳わからない映画ができちゃった、みたいな感じ。
時々ハッとするようないいセリフがあって、テーマから言ってもめちゃくちゃ考えさせられる映画になるはずなのに、そうなってない。全部がつくりもので、駐車場での、あの彼女の衝動だけが真実に見えた。そんなはずはないのに、そう感じられてしまった。橋本愛の、仲野太賀の、木竜麻生の行動が、いちいちチグハグな演出だった(熱演なのだが)。それがすごく残念。
磯野マグロ

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