YutaKoizumi

恋するプリテンダーのYutaKoizumiのレビュー・感想・評価

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)
4.5
超王道アメリカンラブコメ。
脚本は『Save the cat』的ベタだが、人物造形も含めて意外と緻密。シェイクスピア『空騒ぎ』に影響受けているらしく、冒頭には『ロミオとジュリエット』のセリフ「Here's much to do with hate, but more to do with love」(恋ゆえの恨みは憎しみより激しい)が壁面に映し出される。
演出もよく、「グレン・パウエルと私が出演しているから完璧なラブコメになったの。」とシドニー・スウィーニーが言う通り、イケメン&可愛い2人だからこそ。
いい意味で予想を裏切られた。アメリカで社会現象化、2億ドルの興行収入なのもわかる。

「SIX MONTHS LATER」がクラブのピンクネオンだったり、絵や砂浜の文字、本の題名で言葉を展開するタイトルの出し方がオシャレ。
他にも結構アートディレクションされているカットが多くて、そこも予想を上回る要因に?

シドニー・スウィーニーはセクシーなイメージはあったが、ナチュラルメイクだとこんなにエロカワなんて。
丸鼻は日本人ウケもしそうで、若い頃のスカヨハ感!
ちょっと情けなくてキマりきらないグレン・パウエルもかわいい。『マーベリック』とは違い、この2人の演技にもっていかれる。
まさか崖で全裸でちんこを手で覆い隠しててんやわんやするなんて(笑)。
新婚2人の両親も素敵で、特に黒人母役は脚本を進める大切な役。
マーガレット役のチャーリー・フレイザーも目に留まるエキゾティック感。

前半のジェットタオルに脱いだジーンズかけて乾かしたり、飛行機でMIPみたいになったり、可笑しくキュート。
タイタニックごっこする時のブルードレスと白タキシードも好きだったなぁ。

“Titanic me.”と言って、船頭十字架やるの笑った。

「安心ソング」のナターシャ・ベディングフィールド『unwritten』もハッピーオーラ全開。
作中シーンの振り返りでキャストやサブキャストがこの曲を歌い継ぐエンディングも良かった。

制作会社のRK Filmsのオープニングアニメーションもオシャレ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c7cc152b36a2324d3985c13fa81411214bfea928

https://www.webuomo.jp/culture/ci_love/2024-05-07--9vt8A/area02/
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