YutaKoizumi

青春18×2 君へと続く道のYutaKoizumiのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.5
正統派恋愛モノ×ロードムービー。
最初からオチも読めるベタな脚本だな、と思ったら原作は台湾で大ヒットした紀行小説と。
自分は泣けなかったが、劇場内は大人が啜り泣く声がちらほら。ジムビーム500缶を冒頭20分で空けた、隣席のスーツのおじさんも泣いていた。

飯山線、森宮野原駅、長岡駅、黒木華が軽を飛ばす大手大橋、只見線と懐かしい風景の数々…。

主演の2人が上手い。清原果耶は長澤まさみのようだった。

脚本は旅とか夢とかベタな一方、列車の真俯瞰やヒキの空撮が印象的に多用されていた絵運びはちょっとギャップがあり、ただのラブドラマではない魅力がある。
度々インサートする、ホームビデオ風4:3のアミの思い出も効いていた。

アミの雪の只見線の絵葉書を見て、
只見線の写真を連日撮り続け、絵葉書やカレンダーにして乗務員に配っていた名物おじいちゃんを思い出した。
只見線の車掌のじいちゃんから分けてもらったカレンダー、どこいったかな。

黒木華はフリーター役も上手すぎるし、道枝くんの鉄オタ18歳も上手で驚いた!

人と乗り物がジミーを未来へと運んでいく。

ミスチル『記憶の旅人』はこれに合わせて作ってきたね、という曲でした。

撮影は今村圭佑さん。
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