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ザ・ガーディアン/守護者のmofaのレビュー・感想・評価

ザ・ガーディアン/守護者(2022年製作の映画)
3.0
【撮られてこそ発揮するウソンの魅力】

まず、大前提として言っておきますが、
私は、チョン・ウソン様が好きです。
 
そうでなければ、正直、
この作品を観ようとは思わなかったはず。
だって、
こういう設定の作品って、アホほどあるし、
「ガーディアン守護者」って、
もうB級の匂いしかない。

ウソン様だから観た。

観て良かったのは、
ウソン様のファンとして、
再確認出来た事だろうか。

ウソン様は、自分で撮るよりも、
人に撮られてこそ、
その魅力が最大限に発揮されるという事。

この作品では、
脚本・監督もされているけれど、
その才能云々については、
これから撮り続けていく事で、
伸びしろは大いにあるという感じ。
 あえて、いや、才能ないぜ・・・・
とは言いきれないのは、
一部分「トゥルーロマンス」の雰囲気があったせいかも知れない。
 これって、ウソン様が好きなのかな・・・って思ったんだけどどうだろう。

なので、この作品を通して、
私が確実に言える事は、

「ウソン、君は自分の魅力を
全然理解していないね」
という事だろう。

この主人公が、ウソン様が
演じたい役なんだとしたら・・・・

「ザ・キング」のウソン様の100倍は、
しょぼい・・・
ショボ過ぎる。
魅力無さ過ぎる。
色んな作品に出て、
あれほど多様な魅力ある男を演じながら、
ウソン様自身が求めていたのは、
コレなんか??と多少、
驚愕するレベルでした。

でも、そういう所が人間くさいというか、
どんな人でも、自分を
理解するのが1番難しいのね・・・・
なんて思いました。
 逆に、撮られてこそ、輝くというのが、
すごく素敵だな・・・って思う。

前置きが長くなってしまった。

☆以下ネタバレです☆

言いたくはないんだけどね。

もう設定からして、
ツッコミ入れたくなるのよ。
↑のあらすじで、
すでにツッコミ満載で・・・・

>凶悪な殺人の罪で懲役 10 年を
言い渡されたスヒョク

確かに、めっちゃ殺しているワケ。
なのに、10年って短すぎるやろ・・・
って話(笑)

多分5人は殺してると思う。
いや、もっとかも。
で、10年で刑務所出てきて・・・
何故か、組織の為に殺人を犯したのは、
組織の人には冷遇される。
 で、昔の彼女が出てきて、
娘がいる事を知ったら、

>所属していた犯罪組織との縁を切り、
家族のために平凡な日常を
送ろうとするスヒョク

ええええ~・・・・この流れが
急でビックリするし。
で、冷遇していた組織や親分も、
辞めるとなったら、
「ヤツを殺せ・・・」みたいな
展開になっていくのよ。

もう、それぞれの背景全無視で・・・・
心情の移り変わりが、
よく分からなかった。

>スヒョクは再び暴力と謀略の世界に身を投じていく――。

・・・の割には、守り抜くために、
再び暴力に手を染める・・・ていう
葛藤が全然ないので、
そんな高尚なもん??と思った。
 主人公が、出所して暴力と無縁の世界を
構築しようとしている姿もないしね。

画面は暗めが多く、ウソン様はずっと、
眉間にシワが寄ってます。
 監督業への力の熱を、
この眉間のシワで感じる事が出来ます。
台詞も少ないし・・・かといって、
表情で、キャラクターの面白さが
出てくるかと思ったら、
そういう仕掛けは一切なしだった。

でもね!!!
重くて暗いノワールではなく、
妙なポップさがあったり、
殺し屋がありきたりでない所とか

音楽の使い方は、
ウソン様らしさを演出
出来たんじゃないかな~と思うし、
私は、嫌いじゃない。

音楽の使い方や、屋上のシーンが、
「トゥルーロマンス」の影響を
感じたんだけど・・・・
さすがに、違うか・・・(笑)

キム・ナムギル様の、
一風変わった殺し屋とか良かったので、
ひょっとしたら、
ウソン様自身を主演にしなかったら、
もっと魅力的な作品になったかも。

アクションも良かったけどね~
なんせ、暗いよね。
あと、主人公が運良すぎる・・というか。
一緒に観ていた娘も、
「今の絶対、当たってるよね・・・」
ってツッコみ入れてました(笑)

パク・ソンウン様のロングは
頂けない。
この髪型のおかげで、緊張感なし(笑)
 しかも、この人、最後どーなったの??
パクソンウンさんは、とにかく、
テニスの恰好(Byジェントルマン)
とロングは禁止です。

まとめ!!
監督業・脚本業はこれから楽しみ
でも、自分を撮るのはやめた方がいい
ウソン様は、
撮られてこそ輝く人なのだ・・・・
きっとね。
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