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陪審員2番のdeborahharryのレビュー・感想・評価

陪審員2番(2024年製作の映画)
5.0
note-actor, director
待ちに待ってたのに、まさかの配信スルー。怒。

唯一の日本人陪審員、ケイコを演じるChikako Fukuyamaは、小学生の時、私の初作品のショートムービーに出演してくれました。
オーディションに受かったと知った時は、気絶しそうでした。

ちかちゃん、演技素晴らしい。
しかも、流れを変えていくあんな大事なポジションで。号泣。
専門用語いっぱいの英語のセリフは、まるでネイティブだった。

イーストウッド監督は、大大大尊敬する監督のひとり(もちろん俳優としても)ですが、これはまた傑作。
イーストウッド監督作品は山のように観ているが、ミリオンダラーベイビーと並ぶ。

アップすぎない気持ちの良いサイズ、カメラワーク、照明、カット割り、人物の動かし方、キャスティング、音楽、何もかもカンペキ、シンプルで洗練された、ムダのない職人わざ。

ついでに「十二人の怒れる男」は、ハリウッド版の2本、ロシアのリメイク、インドのリメイク、夫の舞台と5バージョンも観ましたが、これらに並び、さらに変化球を足した傑作だった。

アメリカでは、映画館と配信のハイブリットらしい。

日本の配給会社、興行収入だけしか考えてない拝金主義に成り下がったのか。イーストウッド監督最後の作品になるであろう傑作を上映しないなんて、しかも日本人ハリウッド女優出てるのに、すっとばすなんて、日本の恥だ!
Go ahead,make my day!とダーティハリーに言ってもらいたい!
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