第36回東京国際映画祭コンペティション部門
オーストリアのバルバラ・アルベルト監督作品。
最初はテンポも悪いしダメかもと思っていたが、ラストに向けて加速度的に面白くなっていった。
「真昼の女に出会ったら全て話さないと心が闇になる」という都市伝説めいた設定に惹かれるし、オチのつけ方もよかった。
主演女優さんの顔がイザベル・ユペールに似てるなーとずっと思っていた。この写真だとそうでもないけど。
でもやっぱりこの内容で137分は長いよ。最初のテンポが悪いのが長いと感じた原因だろうか。
内容的にはそんな目新しいものはない。第二次大戦を生きたユダヤ人女性の半生を描くというベタな内容。しかし、見せ方は悪くない。他の映画祭でも一定の評価は得られそうなクオリティ。
今回のコンペでは非常に少ないヨーロッパ映画ということで明らかに浮いてしまっているのが気になるところ。欧米映画はこれと『ペルシアン・バージョン』くらいだよね。