かっこ

雪山の絆のかっこのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.0
実話ベース。
飛行機事故で雪山に閉じ込められた青年たちの極限状態での遭難生活を描く。

飛行機事故のシーンからずーっと描写がリアルで見ているだけで苦しい。
映画にも関わらず描写が大げさ、ドラマチック過ぎないのがまたきつい。
事故から救出までの期間が長すぎる。長い期間にはもちろん色々起こる。
努力して手に入れた成果もあっさりと消し去っていく自然の恐ろしさ、絶望感。
過酷な環境での身体の変化もリアル。

絶望感の中での青年たちの強さや心情変化、悟りや信心に近い心境もところどころで語られていてよかった。
長い期間で何度も絶望に晒されながら、それでも諦めない心の強さ。
不信や不和に陥らずに励まし合い協力し合う仲間を信じる想い、絆、愛の強さ。
でも、生き残った者だけが強くて正しいというわけじゃなくて、死んだ仲間たちにも意味があるし価値がある。

環境の過酷さや絶望感、心情の変化の軸にある「ある行為」があるわけですが、思ったよりあっさり始まって驚いた。それだけ極限ということか。
語り手ヌマの俳優がアダム・ドライバーに似てました。
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