《彼らは何処へ向かっていたんだろう…
バイク乗りが生きたあの時代にいざなわれる》
“THE BIKERIDERS”
アメリカの写真家ダニー・ライアンが1965~73年にかけて中西部のアウトロー・バイク集団の日常をとらえた写真集で、その写真集に影響を受けたマイク・ニコルズ監督が映画化を思い立ち制作されたそうです。
リーダーであるジョニー(トム・ハーディ)がゼロから築いた地元のちょっとヤンチャな男達で構成されるモーターサイクルクラブ“ヴァンダルズ”が中心に描かれています。
ジョニーの側近のベニー(オースティン・バトラー)は寡黙ですが何をしでかすか分からない狂気を纏った男です。
夜のクラブで知り合ったキャシー(ジョディ・カマー)とスピード結婚します。
バイク好きな仲間とつるみ酒とタバコと喧嘩(抗争)に明け暮れた彼らの日常をダニー・ライアンがキャシーにインタビューする形式で進むストーリーです。
* * *
ハイ!オースティン・バトラー目当ての鑑賞です!笑
なーんにも話さないでタバコふかしてたまにウイスキーをロックで飲む姿…30代前半でこの貫禄と圧倒的なカッコ良さは罪深い〜(*≧∀≦*)
…取り乱しましたが、ストーリー的には後半はジョニーが主役でした。
組織が大きくなればなるほど分裂は進むし違う感覚の若者もやって来る。
リーダーの統率力の限界を迎えた時の物悲しさを感じました。
バイク好きのアイデンティティを大切にしつつジョニーは常に“ファミリー”をそしてベニーを大切に想っていました。
暴力的なシーンはありますがキャシーが語りべとして進むので私は見易かったです。
風来坊なベニーの着地点も見所です。
ジョニーが「キャシー」と呼ぶ時の優しい発音が好きでした。