『プロフェッショナル』ポスターとは違い、元イーストウッド組が主要スタッフなのが納得の、老いたガンマンによる渋い西部劇の様相。こんなのはいつ見たっていい。ドラマパートの撮り方に比べ、ガンアクションがうまく撮れてない不満はややあったが、やはり酒場の撃ち合い一つとってもちゃんと撮るのは難しい。アイルランドの大地の無骨さ、生活感のある人間模様、敵の女性リーダーなどが良くて、ありきたりな感じもあまりせず、最後まで魅せられた。役者も地味に良くて、みんな1974年北アイルランドにいた顔に見える。夢のカリフォルニア話が泣かせる。
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『聖人と罪人の国で』という原題が中に出てくる書物とも関係してる感じもあっていい。別の邦題をつけるならをついつい考えてしまう。
『罪と罰の大地』『老兵は死なず』『最後の一撃』『オールド・ローンウルフ』『マーフィーの引退』...