磯野マグロ

プロフェッショナルの磯野マグロのレビュー・感想・評価

プロフェッショナル(2024年製作の映画)
3.0
【火サス+西部劇+リーアム】59

冒頭ちょっと重々しい事件があり、すぐにうってかわってアイルランドの美しい自然と、そこで一見のんびり暮らすリーアム登場。ここまではまるで「リーアム・ニーソン主演の2時間ドラマ」で、高山や京都かどこかの温泉の代わりに、サスペンスの舞台として美しいアイルランドの海辺の村が選ばれました、って感じ。
いろいろあってリーアムが揉め事に巻き込まれていくわけだが、敵がにくたらしいのはいいとして、リーアムもすぐに殴ったり殺そうとしたりする(!)なかなかのとんでもキャラ。どっちもまともではないので見てて困ってしまう。リーアムは戦争帰り、敵はIRAという背景が設定としてしか使われていないので、人物像がつかめないというか深みがない。しかもストーリーの大枠は西部劇なんだけど、全体にドラマが安っぽい。猫を預けるとか敵がもう少し賢かったら考え丸わかりだし、いきなり人生語って死亡フラグとは見てて辛い。人を埋めた上に木の苗を植えるとか、もう笑うしかない。
猫を預けて臨んだラストの大立ち回りは、リーアムの認識の甘さで計画はぐずぐず、殺し屋仲間の若造は死ぬわバーは爆破されるわ、これはプロフェッショナルではなくアマチュアだよ。しかもおめおめと生き残るリーアム。
おいおいこの結果に思うところはないのかね。責任は感じないのか? ラストは死んだ仲間の車に乗って住み慣れた村から出ていくリーアム。いやーおれはリーアム・ニーソンってのはそんな奴ではないと思うんだけどなー。よくわからん。
磯野マグロ

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