mikoyan358

ハッドのmikoyan358のレビュー・感想・評価

ハッド(1962年製作の映画)
2.5
酒浸りでモラルが欠けていてどうしようもない主人公、どうしてこの親からこの子が...という真っすぐな父親、そして危なっかしい主人公に憧れる甥っ子を軸とした、田舎町の狭い空間の中で繰り広げられるかなり苦味が強めな人間模様。間違いなく西部でありながら西部劇的なヒロイックな描写は無く、それぞれが形の違う図形のようにこすれ合ってきしむ音が終始響くようで気分が晴れる事が無い。それもこれも、でもニヒルな笑いが役柄にぴったりなポール・ニューマン、あの「シェーン!カムバーック!」から随分成長したブランドン・デ・ワイルド、何気にキーパーソンである家政婦のパトリシア・ニールなど、演技力の高い面々が揃ったからに他ならないが。
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