このレビューはネタバレを含みます
すごい好き!
腐敗者の描写はキツかったけど
悪魔憑きって、どうしても絶対正義の神がいる中で起こるから、最後バトルものになって悪魔が負けたりするのがホラーとしては微妙だなと思ってたんだよな
死霊館シリーズも好きだけどホラーってかバトルものだよね。
その中で、これは教会が負けた後の話だから、もうほぼ勝ち目がない。ずっと不穏。悪魔の独壇場。
あと悪魔の描写も、変なモンスターが出てくるとか、キリスト教じみたことを言うとかじゃなく、得体の知れない底知れぬ邪悪という感じだから、キリスト教馴染みない日本人にも伝わる怖さ。
主人公は特にだけど、登場人物全員の選択が全て間違ってるのは、もう悪魔の掌で踊ってるからなのではないかと思える。
あのおばちゃんも、「脳を乗っ取らなくても、操る方法はある」て言ってたし。
ああやって人間を泳がせて感染と混乱を拡大させていくのが悪魔のやり口なのかなって感じがする。
しかし…自閉症の息子の中に悪魔いるって分かってるのに、おばあちゃんと2人きりにするなよう…まああの場に第三者がいたところで防げはしないだろうけど。あの子がペラペラ喋るシーンもぞっとするよね。
あとあのルール…あれ本当に正しいのかな
悪魔って名前を呼ばれたら弱るよね?
電気も銃も、それを封じられて困るのはむしろ人間だよな…
まあ、銃で撃ってダメなのは2例あるから本当なんだろうけど、それ以外は実証されてないのが気になる。
キリスト教亡き後、人間が頼ってるのは科学だと思うんだけど、それを封じられてるんだよね
弟が悪魔憑きを「多分」って言ってたのも引っかかるんだよな、兄の妄想の可能性があるってあの時点で言う?
何かしらの前科がありそうだよな、兄貴
そしてちゃんと悪魔誕生してるしな。アンチクライスト的な感じなのかな。
犬が女の子噛み殺したり、妊婦が自分の頭を斧でかち割ったり、息子の口からおばあちゃんの髪の毛出てきたり、…うわあ…という描写が続く。どれも異常なテンションの中で行われていく(めっちゃ盛り上がるとかじゃなく突然起こる)のが良いよねー
あとあの小学校のシーン最高、美しささえある。
総じて不要な怖いシーンがない、興醒めすることがない。全部怖いしキモいし不快。
満足度高いね!